現在の中日関係は、友好という言葉ではなかなか形容できないものとなっている。だが白黒模様であどけない様子の中国のパンダは依然として、日本の庶民に深く愛されている。(作者:蔡虹。中国日報東京記者駐在所代表)
東京の上野動物園の入口には12日、パンダの赤ちゃんの誕生に関する通知がなされ、人びとの注目を集めた。通知は、パンダ館を参観する際に安静を保つことを来園者に呼びかけるものだった。
パンダ館には赤ちゃんパンダのお父さんの「リーリー」(力力)の姿はあったが、出産したばかりのお母さんの「シンシン」(真真)は赤ちゃんのそばにとどまった。
「お母さん(シンシン)が赤ちゃんの面倒をしっかり見られるよう、静かで快適な環境を一緒に作りましょう」と通知には書かれていた。
今回のパンダの出産に動物園がとりわけ慎重なのには理由がある。シンシンの初産は2012年だった。だがこの赤ちゃんは生後わずか6日後に不幸にも亡くなり、園長は遺憾の涙をこぼした。2013年には、シンシンが再び妊娠したとの知らせが日本のパンダファンらの注目を集めた。だがこの知らせはほどなく、間違っていることがわかった。