恋愛から結婚、子育てや家族関係を通じて、中日関係を最も身近に肌で感じることになる国際結婚。特に女性は妻として、母として、嫁として、中国と日本という二つの国の間の矛盾や共通点などをより身近に感じ、家庭の中でうまく融合させていくキーポイントとなる存在。
人民網では、そんな中日カップルの中でも中国人夫に嫁いだ日本人妻たちにスポットをあて、アンケートと座談会を行った。
◆「夫への愛」と「勢い」で結婚を決意
国際結婚と聞くと誰もが興味を抱く「どうして中国人男性と結婚したのか?」という疑問。複数回答可という条件で結婚を決意した理由について答えてもらったところ、トップは「夫への愛」、僅差で「勢い」という面白い結果となった。
また中国ならではのこんなエピソードも。
「中国人夫と結婚したいなと思ったのは、昼にも家に帰ってくること。教師なので学校の敷地内に家があり、昼も家に帰ってご飯を食べる習慣が日本には無いので、新鮮で良いなと思いました。」
(Mさん:大学生と高校生の二児の母、中国滞在歴24年)
◆中国人夫と結婚してよかった点は、「家族思いなところ」
アンケート結果や座談会でも夫の家族思いなところや、妻に対する寛容さについて高く評価している。
「家庭を大事にするのがよかった点。自分も結構自由に仕事や趣味を謳歌させてもらい、とがめることなく、許してくれているのは日本の親からも幸せねとずっと言われています。それはたぶん私のことが好きというよりは中国人の気質なんだと思います。全体的に女性が自由な生き方や自分の時間を持つことに協力的。それはすごくよかったなと思います。」(Kさん:幼稚園児の母、中国滞在歴20年)
「日本人だと無意識、意識的に理想の母親像、妻像、家族像があるけれど、イメージや枠がないので非常に自由でやりやすい。それが一番よかった。毎日のご飯作りや子供の世話など私には当たり前のような家事なのに、すごく褒められるので、やりがいもあります。」
Yさん(小学生の母、中国滞在歴14年)
「Yさんもおっしゃっていますが、こうじゃないといけないというのではなく、一つ一つ形を作っていけばいいよと言ってくれるのが、何よりも中国人の夫に嫁いでよかったと思える点です。」
(Iさん:高校生と中学生の二児の母、中国滞在歴19年)
家事に対する一種の寛容さや妻が仕事を続けることの理解については、共働きが一般的である中国社会で育ってきた中国人夫たちにとって、非常に自然なことなのかもしれない。
そしてアンケートの中で、自分の夫の「マザコン」ぶりを指摘している意見も少なくなかったが、母親を大切にするように、妻や家族に対しても大切にしてくれるというのも中国人夫の特徴のようだ。