他にもテーブルのタブーは数多い。日本人もお茶を飲むのが大好きだ。中国ではたっぷり入れることで敬意を示すが、日本では「七分のお茶と三分の思いやり」が提唱されている。「ずっと話し続けたい、ずっと関わっていたい。だからこそ、余地を残しておきたい」という意味が込められている。
日本人は人前で爪楊枝を使うのを嫌う。優雅でないからだ。そのため日本の食事のテーブルで爪楊枝はあまり見かけない。ただし、気の利いたトイレには爪楊枝が置かれていることがある。つまり隠れたところで歯の手入れをしようという意味だ。
寿司を食べるとき、何回かに分けて食べるのもタブーである。伝統的な寿司のサイズなら一口で食べられるはずだ。もし一口で食べなかったら、寿司職人は自分の作った寿司の大きさが悪かったと考えるはずだ。
魚を食べる際にひっくり返すのもタブーだ。魚がひっくり返ると、船が沈没するという漁師のジンクスがあるからだ。魚を食べる順序は、まず頭のほうから食べ始め、中間部分を皿の片一方に移し、そして尻尾のほうを食べる。
日本では、魚や肉の骨をテーブルに捨てるのはタブーである。気の利いた日本料理店やホテルには口の小さい小壺が置かれており、食べ物のごみをその中に入れられるようにしている。テーブルが清潔で、気持ちよく保たれる。
食事の席で、特に女性がいる場合は、下品な話をすることはタブーである。礼儀知らずと思われるだけでなく、教養に欠ける上、セクハラと見なされる可能性もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月10日