【在日中国人はいかに自己防衛すべきか】
話を元に戻すと、なぜ華人が日本で安全問題にしばしば遭遇することになるのか。実際には、似たような事件は日本だけで発生しているのではない。どの国に行っても、慣れない環境に身を置いた当初は、面倒な状况に遭遇するのは避けられない。人身や財産の安全問題であることもあるし、心理の状態にかかわる問題であることもある。海外にいる時には、「微信」(WeChat)のコミュニティなどのソーシャルメディアをできるだけ利用し、現地の華人や留学生の団体に入り、有益なグループ活動に積極的に参加した方がいい。日本の風習や文化にかかわる展覧会やイベントなどに参加したり、こうした時間を利用して読書をしたり、体を鍛えたり、自らを充実させてもいい。他国への理解を深めることもできるし、孤独感を晴らすこともできる。
中国駐日本大使館は繰り返し文書を発表し、日本にいる中国人に自己防衛の強化を呼びかけている。
一、日本に旅行/留学する前にはしっかり準備し、目的地の各方面の状況を十分に理解する。日本の医療費は高いので、旅行傷害保険と医療保険を事前に購入しておく。
二、宿泊施設を選ぶ際には、正規のルートを通じて営業資格のあるホテルを予約し、到着後は、防災施設が完備しているかをチェックし、緊急避難通路を確かめる。居住にあたっては治安の良好な地域を選び、窃盗防止の準備をし、部屋には大量の現金を置かない。家にいる際や出かける際には、窓や戸を閉め、鍵をかけるのを忘れないようにする。
三、交通安全に注意する。交通規則をよく知り、これを守って、道路を勝手に横断したり、赤信号を無視したりしてはいけない。信号のない横断歩道を渡る際には、車両の通行に注意し、安全を確認してから渡る。走行中には注意を怠らず、携帯電話は使用せず、友人とのお喋りに熱中しすぎないようにする。
四、旅行中は親友と通信を保つ。携帯電話の国際ローミング機能を使えるようにしておくのが望ましい。友人作りは慎重にし、背景のわからない人とは付き合わない。他人と単独で会うのは避け、他人には個人情報をもらさないようにする。他人の車に乗ったり、他人を車に乗せたりしない。辺鄙なところに一人で行くのは避け、路上で強盗に遭わないように注意する。周辺環境に常に気を払い、疑わしい所があったらすぐに警察に連絡し、冷静を保ち、適切に対応する。
以下の緊急電話番号をメモしておくこと。日本警察は110、救急は119、中国駐日本大使館は03-3403-3065内線703、微信公式アカウントはjapan_12308、外交部グローバル領事保護・サービス緊急呼び出しセンターは+86-10-12308または+86-10-59913991。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月11日