受注を獲得
アナリストは「米国による今回のF-35A配備には、国際軍需市場で販売の将来性を高める狙いがある」と分析した。
胡氏は「F-35はステルス性能が高く、電子技術が先進的で、一定の超音速巡航能力を持つが、次の2点が懸念されている。まず価格が割高で、同プロジェクトの研究開発と調達の総額は4000億ドル弱にのぼっている。標準版のF-35Aの単価は1億ドル以上。次に開発の遅れだ。F-35は設計が決まってから現在まで10年が過ぎており、その間にソフト、OS、射出座席などに問題が生じたことがある」と話した。
米国政府と米軍は、値下げをしなければF-35の調達量を削減すると何度も表明している。これらの状況によりオランダなどの同盟国が二の足を踏み、調達量を減らす意向をほのめかしている。メディアの情報によると、F-35Aは対抗訓練で、F-16Dに負けたことがある。これはF-35の販売の将来性、利用者の信頼に大ダメージをもたらした。
胡氏は「しかしF-35Aが、2018年に完全な作戦能力を形成することが証明されれば、大きな主導権を手にできるかもしれない。生産量を拡大すれば、1機当たりの価格は8500万ドルまで下がる見通しだ。そのためトランプ政権はF-35Aをアジア太平洋に配備することで、同機への自信を証明し、国内外の購入者の懸念を払拭しようとしている」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月30日