JICA中国事務所の副所長の糟谷良久さん。
四川大地震の発生後10年間、日本は被災地への援助と指導を停止したことはなかった。JICA中国事務所の副所長を務める糟谷良久さんによると、ここ数年、JICAと中国国家地震局、四川省政府、被災地の地方政府は四川省の震災後の森林植皮回復、建築物の耐震技術者の育成、震災後の心理支援人材の育成、中日による地震救援能力強化計画、四川減災教育・能力建設モデルの5つのプロジェクトの研究と指導を共同で行い、中国の防災専門家の育成を目指している。雅安の120校の学校では減災教育、安全教育訓練、減災教育模範授業を実施した。またJICAは中国の児童に防災・減災の絵本を読んでもらうため、中国語版『釜石の奇跡』の導入出版を支援した。
中国語版『釜石の奇跡』
糟谷良久さんは、「中国は我々の隣国であり、中日間に長期にわたる交流の歴史があるからこそ、私たちは災害発生後最初に被災地に駆けつけ、この10年、被災地支援を続けてきた。隣人に困難があれば助けなければいけない。2011年の東日本大震災の時も中国は最初に救援チームを派遣し、私たちに大量の救援物資を援助してくれた。中日両国が隣人を助けることは当然のこと」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月16日