デジタル化時代、多くの人が携帯電話でメッセージを送るときに黄色い顔の「絵文字」をつける。米CNNによると、言語・デジタル通信専門家のビビアン・エヴァンス氏は新書『Emojiパスワード』の中で、絵文字が現代人の社交と言語習慣に与える影響について論述した。
作者は、Emojiは日本の最も代表的なデザインの1つだとしている。世界のオンラインユーザーの約90%が絵文字を頻繁に使用し、1日60億の絵文字が送信されている。絵文字は日本最大の輸出品の1つと言っても過言ではない。絵文字は一種のアートともされ、2016年にニューヨーク近代美術館は絵文字を永久収蔵対象にした。うち176の絵文字が1999年に誕生した最初の絵文字である。
1990年代末、東京のソフトウェアエンジニアの栗田穣崇氏はのちに世界を風靡することになるこの絵文字を開発。当時はスマートフォンの画面が小さかったため、栗田氏は簡単なマークを日本語の代わりに使用し、メールのやりとりを楽しくしようと考えた。これらの黄色い顔の絵文字は広く知れ渡り、ピカソやポロックらの「世界的名作」と肩を並べるほどになっている。
英語でも日本語でも、さらにスワヒリ語でも、言語は単語と文法の2つの要素で成り立っている。この点から言えば、絵文字は感情を表すマークだけで伝えるため特殊である。しかし、これが言語と定義されるのは難しい。