死者1万5897人、行方不明者2534人、処理待ちの汚染水112万トン。2011年3月11日に発生した東日本大震災から8年が経過した。
被災地の再建はある程度進んでいるが、まだ5万人以上の被災者が帰宅できていない。原発事故の影響はまだ残っており、被災者の帰宅の目処はまだ立っていない。
2011年3月11日午後2時40分、日本の東北地方でマグニチュード9.0の地震が起き、津波が発生した。多くの人が当時の情景を思い出すと恐怖にかられる。
震災後に最初に海から救助された新川広光さんは当時60代で、「妻と福島県南相馬市の自宅に貴重品を取りに戻った時に津波に襲われ、逃げ遅れて2階に一時避難した。突然目の前が真っ暗になり、水中に落ちて何も見えなくなり、水面に向かおうともがいた」と当時を振り返る。
新川さんは壊れた屋根に捕まり、一晩じゅう漂流し、翌朝に6機のヘリコプターが通過したが、見つけてもらえなかった。漂流していた新川さんは、福島大地原発の爆発音を耳にし、遠くに黒い煙が上がるのを見た。彼は自衛隊員に救出されたが、妻は助からなかった。