東日本大震災から8年が過ぎ、再建作業が進み、公営住宅の95%以上が竣工した。再建の成果を示すため、東京オリンピック委員会は「復興五輪」の理念を掲げた。
報道によると、福島県はオリンピックの野球1試合、ソフトボール6試合の会場になる。そのほか、日本側は聖火リレーのスタート地点を福島県にすることを決めた。渡辺博道復興大臣は、「東京オリンピックとパラリンピックの期間中、あらゆる機会を通して被災地の食材をPRできるとよい」と話した。
再建の背後で、東日本大震災の記憶が風化しつつある。日本の共同通信社のアンケート調査によると、震災遺構と資料館の管理担当者の6割以上が「訪問者の減少から震災の記憶の風化を感じる」と回答した。
震災の記憶をどのように伝えるかが大きな課題となっている。2018年、日本のある旅行会社は外国人観光客向けに福島避難区域1日ツアーを売り出した。観光客は犠牲者記念碑の前で敬意を表し、津波に襲われた小学校を見学し、放射線がある農場を訪れる。車が危険区域を通過する際、遠くに原発の排気管とクレーンも見える。福島県の職員は、「ここの本当の姿を知ってもらいたい。地震発生前の生活は戻っていない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月11日