福島県の内堀雅雄知事は、地震で福島の運命は完全に変わったと話す。福島第1原発の放射線漏れにより土壌、地下水、海水が汚染され、福島の農業、林業、漁業の商品輸出は一時98%減少した。福島の魚は東京の魚市場で評判が高かったが、震災後は需要がなくなり、漁民は現在週2日しか海に出ていない。多くの国と地域も原発事故を理由に福島さん食品の輸入を規制した。
遅れている福島の除染作業
東日本大震災に伴う津波は福島第1原発の電力供給を断ち、炉心冷却システムを稼働させる予備電源装置も破壊した。福島原発事故は1986年のウクライナのチェルノブイリ原発事故に次ぐ世界で最も深刻な原発事故になった。福島原発事故の影響は今も残っている。
報道によると、福島第1原発の放射線廃棄物の処理作業は計画より大幅に遅れている。この作業は2014年末に完了する計画だったが、様々な原因により延期され、計画より4年遅れている。
2015年、福島県は汚染土壌を貯蔵施設に移す作業を開始したが、施設はまだ一部しか完成しておらず、県内の10万カ所以上に汚染された土壌や植物などが保管されている。日本政府は、作業速度を上げたいと考えており、関係部門は2045年3月までに汚染土壌を福島から県外の最終処理場に運び出すことを約束した。
8年経過 再建の道はまだ遠い