孔鉉佑副外交部長「中日米関係を対立と考えるのはゼロサムと冷戦の思考」

孔鉉佑副外交部長「中日米関係を対立と考えるのはゼロサムと冷戦の思考」。中国外交部の孔鉉佑副部長は10日、日本の駐中国メディアの責任者による合同インタビューを受け、​中日関係、二国間交流・協力、朝鮮半島情勢などの質問に答えた…

タグ:中日関係 外交部 貿易 食い違い

発信時間:2019-05-14 15:27:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 質問その三:日中関係改善のため、どの分野に取り組むべきか。


 答え:中日関係を1台の車と例えるならば、さらなる動力、つまり「四輪駆動」が必要になる。政治面では相互信頼を絶えず促進し、食い違いを適切にコントロールする。経済面では両国の各分野の実務協力の質向上とアップグレードを促進する。人文面では交流、特に青少年交流をさらに強化する。今年は中日青少年交流促進年で、双方は5年内に青少年3万人の相互訪問を実施する。安全面では建設的な安全関係を構築し、中日の4つ目の政治文書の「互いに脅威とならず、協力パートナーになる」という政治的な共通認識を実際の政策に反映するべきだ。


 質問その四:日中関係の改善が続くなか、両国は東中国海、南中国海、歴史などの問題で食い違いを残しているが、これをいかに克服すべきか。いかに後退しない日中関係を構築するべきか。


 答え:中日は隣国であり、二国間関係の発展においてさまざまな問題に直面するのは正常だ。しかし国交正常化から47年で、食い違いが中日関係の主流であったことはなく、全てであったこともない。重要なのは双方が終始、平和と友好の大きな方向を把握し、大局から食い違いを見据えて処理し、両国関係を正しい軌道から外れさせないことだ。


 中日の4つの政治文書は両国関係の正確な発展の重要な政治的基礎だ。双方が約束を守り、4つの政治文書が確立した各種原則と関連約束を終始守り続け、友好協力によって互恵とウィンウィンを実現し、意思疎通と対話により食い違いをコントロールすれば、中日関係が正確な方向に沿い健全かつ持続的に発展するよう促進できる。


 質問その五:日中関係の改善は中米経済貿易摩擦の影響によるものという観点があるが、これに関してはどのように見ているか。日本は中米経済貿易摩擦の中でどのような力を発揮できるか。中米関係の好転により、中国が日本により厳しくなると懸念する声もあるが、この懸念についてはどう考えているか。


 答え:中国側は一貫して中日関係を重視しており、時代と共に進み、日本という隣国との友好・協力関係を発展させたい。中日関係の改善と発展は、自国の利益及び両国に共通する利益に基づく双方の選択であり、地域と世界の平和及び発展にも資する。


 中国と日本はいずれも国際自由貿易体制の受益者だ。中日には開放型世界経済と自由貿易体制を共に守る責任がある。


 中日米の関係を互いに対立するものとするならば、それは完全にゼロサムと冷戦の思考であり、中国側は賛同できない。3カ国は互いに友好関係を発展させることができ、これは地域と世界から歓迎される。

 

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