孔鉉佑副外交部長「中日米関係を対立と考えるのはゼロサムと冷戦の思考」

孔鉉佑副外交部長「中日米関係を対立と考えるのはゼロサムと冷戦の思考」。中国外交部の孔鉉佑副部長は10日、日本の駐中国メディアの責任者による合同インタビューを受け、​中日関係、二国間交流・協力、朝鮮半島情勢などの質問に答えた…

タグ:中日関係 外交部 貿易 食い違い

発信時間:2019-05-14 15:27:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 質問その六:日中経済協力の重点分野はどこにあるか。中国は日本の「一帯一路」の建設への参与に何を期待しているか。世界経済の安定的な発展を維持するため、主要20カ国(G20)はどのような力を発揮するべきか。日中両国の世界経済における役割をどのように見ているか。中国側は両国の世界貿易機関(WTO)改革などの問題における協力について、どのような考えを持っているか。


 答え:中日経済貿易関係は最も緊密で、相互補完が最も十分で、互恵が最も際立っている二国間経済関係の一つだ。双方は発想を新たにし、潜在力を掘り出し、第3国市場、財政・金融、科学技術革新などの重点分野の協力を強化し、中日の実務的な協力の質向上とアップグレードをけん引できる。


 先月、自民党の二階俊博幹事長が安倍首相の特使として訪中し、第2回一帯一路国際協力サミットフォーラムに出席した。中国国家主席が自ら二階氏らと会談した。日本側がこれを契機とし、より積極的で明確な姿勢により一帯一路の共同建設に参与し、互恵とウィンウィン、共同繁栄を実現することを願う。


 中日両国は世界経済を安定させる「錨」、世界経済の「推進装置」になるべきだ。我々は自由貿易を積極的に提唱し、多国間主義を共に守り、開放型世界経済の建設を推進するため貢献するべきだ。二国間実務協力を掘り下げ、地域協力プロセスを引き続き推進し、より活力あふれるアジアの大市場を建設し、世界経済の発展に自信と動力を注ぐべきだ。


 中国側は一貫してWTOの必要な改革を行い、開放型世界経済を構築することを支持している。同時に発展の問題をいっそう重視し、発展途上国の正当な利益を守り、2030アジェンダを着実に実行する必要がある。中日双方はこれについて政策の連携を強化できる。


 質問その七 中国側は日中人文交流の展開についてどのような構想を持っているか。


 答え:中日友好の基礎は民間にある。50、60年代より、両国の民間は形式の多様な友好交流活動を積極的に展開しており、中日国交正常化に対して欠かすことのできない重要な力を発揮した。中日人文交流の積極的な展開は、双方の友好感情を促進し、国民が相手国を理性的・客観的に見据えるよう正しく導く上で有利だ。両国関係のさらなる改善と発展に適した社会環境を構築する。


 今年は中日青少年交流促進年だ。双方はこれを契機とし、青少年の特徴に合致する交流活動を丁寧に計画・実施し、相互理解を促進し、活動の社会的な影響力を拡大し、両国の人文交流に向け良好な模範・けん引効果を形成するべきだ。


 中日双方は人文交流メカニズムの構築について検討している。これは両国の人文交流に制度的な保障を提供する。


 質問その八 あなたは日本での勤務経験が豊富だが、日本と日本人にはどのような印象を持っているか。


 答え:私は外交活動に34年従事しているが、うち対日活動の担当が3分の2だ。初めて訪日したのは80年代だ。日本経済が発達し、社会が調和的で、人々が真面目に働き、深い印象を受けた。日本への理解の深まりにつれ、中日が地理的に近く、文化が通じ、両国及び両国民に多くの共通点があることを実感した。どちらも努力と向上を尊び、「匠の精神」を尊ぶ。現在の中日関係は新たなスタートラインに立っている。両国が相互学習の優れた伝統を発揚し、各自の優位性を十分に発揮し、協力をさらに強化することを願う。中日関係の好転と発展を促進し、両国の共同の繁栄を実現し、地域経済一体化発展により大きな貢献を成し遂げることを願う。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月14日

 

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