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一人っ子政策調整を専門家提言 |
発信時間: 2010-01-11 | チャイナネット |
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将来の中国の人口発展目標 人口発展戦略は人口システム内部の数量、構造、質、および分布、さらに人口と経済・社会の発展と生態システムについて、統一的にプラン設計し考慮する総合性が求められる。長期的な視点から、中国は人口安定化の目標を実現すべきであり、具体的に以下の3点が挙げられる。 1.年少人口数の安定を維持する目標。年少人口をより大幅により急ピッチに減少させることは必ずしもよい結果をもたらさないので、一定規模を維持しなければならない。 2.労働年齢人口数の安定を維持する目標。2020年以降の大幅な減少を防止し、特に、15~29歳の青年層の労働人口の大幅な減少を防止する。 3.総人口規模を維持する目標。2030年以降の総人口規模の大幅な減少を防止する。 中国は各人口数を安定させると同時に、人口の質的レベルを継続的に向上させなければならない。具体的内容は以下の通りである。 1.平均寿命の継続的な上昇。2005年に中国の平均寿命は73.0歳に達し、世界平均の67.6歳を超え、発展途上国平均の63.7歳をさらに大きく上回った。今後、中国は国民の生活水準の向上・改善、医療保険制度の整備を一層推進し、平均寿命を2020年に76歳以上まで伸ばし、さらに2050年には80歳以上に達するよう力を注がなければならない。 2.国民の平均教育年数の継続的な伸長。2005年に中国の15歳以上の人口の平均教育年数は8.5年に達し、世界平均を上回った。20020年に11年まで伸ばし、2050年には13年を超えるよう努力すべきである。 3.高等教育の継続的な拡大。2008年に中国の大卒以上の学歴を持つ人口は8400万人に上ったが、さらに国による資金投入を拡大し、民間高等教育市場を開放することで、2020年に1億5000万人以上、2050年には3億人以上まで増加させる必要がある。 4.中国の人間開発指数(HDI)の向上。HDIは国連開発計画(UNDP)が国や地域の経済・社会の総合的発展レベルを示す指標として発表しており、経済、保健、教育の発展程度を総合的に表す。2006年に中国のHDIは0.762で、179の国と地域の中で94位となり、中の上レベルに発展した国に属する結果となった。中国はHDI が2020年に0.88、2050年には0.95以上に達するよう努力しなければならない。 以上が中国の人口発展の中長期目標である。これには各人口数の安定化目標のほかに、人口の質的レベル向上に関する具体的目標が含まれている。このため、中国は各方面の政策を総合的に採用する必要がある。つまり、出産政策だけでなく、教育、就業、保健など一連の政策を包括的に実施することで、上述の目標を確実に実現できるよう努めるべきである。 総じて言えば、中国の人口問題は歴史的に長期にわたり積み重ねられてきたものである。人口発展の長期的法則の影響から、短期的な政策で人口発展を調整することは不可能である。現状から見て、中国は人口発展の調整のために少なくとも2世代分の時間が必要となる。人口そのものの発展の特徴と政策調整の効果によって形成される道筋では、1980~2010年の間は1世代を厳しくコントロールし、2010年以降さらに主体的に次の世代を調整することになるだろう。人口数の次に人口構成を調整する形で進むと見られる。このため、今後の人口政策の主要目標を、人口構造の調整および人口の質的レベル向上に徐々にシフトさせる必要があると言える。
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