⒍文化・スポーツ及びメディア関係支出は三二〇億七三〇〇万元で、予算の一一四・六%を達成し、六七億九二〇〇万元増え、二六・九%伸びた。予算を上回った主な原因は農村の公共文化支出を増やしたことにある。内訳は、中央レベルの支出一五四億七五〇〇万元、地方への移転支出一六五億九八〇〇万元である。公益的な文化事業の発展を大いに推し進め、博物館、記念館及び全国愛国主義教育モデル基地の無料開放をサポートするため、中央財政は一四四四ヶ所の国の博物館、記念館に経費補助金を支給した。農家ライブラリーや村々へのラジオ・テレビ普及など、重点文化利民プロジェクトは順調に進められ、最重要遺跡、重点文化財及び無形文化財保護事業も強化されている。
⒎食糧・食用油等物資備蓄関係支出は一七四六億六二〇〇万元で、予算の九八・一%を達成し、六四七億八九〇〇万元増え、五九%伸びた。内訳は、中央レベルの支出八〇五億四三〇〇万元、地方への移転支出九四一億一九〇〇万元である。引き続き食糧生産直接補助制度を実施するため、一五一億元を計上した。七二一億一九〇〇万元を備蓄システムの整備強化に振り向け、中央の備蓄食糧・食用油の在庫高と一時的備蓄食糧・食用油の在庫高を逐次増やし、非鉄金属や特殊鋼材など重要物資の備蓄を二四九万トン増やした。食糧最低買付価格の大幅な引き上げを支援するため、利子・費用補助金を九九億元支出した。農村向け家電製品・自動車・オートバイ購入補助政策と家電製品・自動車買替政策を実施するため、三二〇億元の補助金を計上した。商品流通サービス業の発展を促進し、農村の流通体系を完備させるため、七六億元を計上した。
⒏科学技術支出は一五一二億二〇〇万元で、予算の一〇三・五%を達成し、三四八億七九〇〇万元増え、三〇%伸びた。内訳は、中央レベルの支出一四三三億八五〇〇万元、地方への移転支出七八億一七〇〇万元である。基礎研究と応用研究の強化に九四六億七六〇〇万元を振り向けた。科学技術重要特別プロジェクトの推進加速化に三二八億元を計上した。十大重点産業調整振興計画を実施し、四四四一の技術改良プロジェクトを助成し、企業の技術改良と自主イノベーションを促進するため、技術改良資金を二〇〇億元支出した。地域的科学技術イノベーション体系の整備を推し進め、産・学・研・応用の有機的な連携を促した。
⒐環境保護支出は一一五一億八〇〇〇万元で、予算の九三・一%を達成し、一一一億五〇〇〇万元増え、一〇・七%伸びた。予算を下回った主な原因は、耕地の林地への復元に充てた補助金を実績値どおりに決済したことで、実際発生額が当初の見込み額より減少したことにある。内訳は、中央レベルの支出三七億九〇〇〇万元、地方への移転支出一一一三億九〇〇〇万元である。省エネ・排出削減の推進に五六七億四七〇〇万元を計上した。これにより、一三一八の重点省エネプロジェクト、一三二の循環型経済と資源節約重点プロジェクトを支援し、一一一六社の企業の省エネ技術改良に関する取り組みを促進した。環境への監視・管理能力の向上にむけて、計四九七ヵ所の環境監視ステーションと六一七の環境監察・法律執行機構の標準化整備を進めた。重点流域水質汚濁対策などの重要排出削減プロジェクトを実施し、一〇四九の工事を建設した。一万三八〇〇キロに上る都市部汚水処理施設関連ネットワークの整備を支援した。省エネ製品利民プロジェクトを実施して、五〇〇万台余りの高効率・省エネタイプのエアコン、一億五〇〇〇万個の高効率照明灯を普及させた。高効率・省エネ製品と新エネルギー自動車の普及に力を入れた。再生可能エネルギーの発展加速化に七六億七九〇〇万元を計上した。太陽光発電プロジェクトの実施を推し進め、太陽光発電(PV)産業を発展させた。バイオマス・エネルギーや風力発電などの発展を促進した。天然林保護プロジェクトを実施し、耕地の林地への復元の成果を定着させ、草原生態保護プロジェクトを実施するため、四六六億三六〇〇万元を計上した。一四六五の村で農村環境総合対策と生態モデル創出事業を進めた。