評論:大きな将来性を持つBRICs相互投資

タグ: 新興4カ国 相互投資 

発信時間: 2010-04-15 17:40:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

共通の経済発展段階は似通った発展理念の誕生を促した。新興4カ国「BRICs」協力の強化は、その全体的な経済力の強化、集団としての影響力の拡大にプラスだ。(文:劉友法・中国国際問題研究所副所長)

近年BRICsは発展モデルの多様化を尊重し、対等なパートナーシップの発展を主張し、協力・共栄の経済貿易関係を推し進めている。BRICsは国際問題において広範な利益や関心を共有している。第1に、立場を調整し、協力を強化し、真っ先に金融危機の影響から脱して、BRICsの経済回復を実現した。第2に、相互協力を強化すると同時に、他の発展途上国との協力の強化にも注意を払い、新たな発展のチャンスを模索している。第3に、国際政治・経済体制改革を促し、公正で合理的な国際新秩序の構築を促進している。第4に、保護貿易・投資主義に反対し、共同発展の青写真を描いている。第5に、立場を調整し、気候変動や環境保護といった重大な試練に共同で対処し、発展途上国の共通利益を守っている。

世界経済の成長に対するBRICsの貢献額は09年に50%を超えた。メリルリンチやCapgeminiは、BRICsが全世界で最も重要な消費市場になると予測している。関係国の相互投資誘致、産業構造のグレードアップ、経済成長パターンの転換は、力強い市場に支えられている。より重要なのは、BRICsが各自の経済成長や社会進歩を図る過程において、いずれも自国の資源や産業の強みに基づき、各々の特色ある発展モデルを築いてきたことだ。BRICsはエネルギー、資源、資本の3大分野で各々重要な役割を演じており、経済的な相互補完性を有し、その互恵協力は巨大なビジネスチャンスを秘めている。

国際経済・貿易協力を効果的に推し進め、相互投資の拡大によって経済成長の力を合わせ、経済成長のスピルオーバー効果を図ることができる。

低炭素経済は、ハイテクを特色とするポスト工業化時代における経済発展の新たな段階だ。この中で各国がしかるべき地位や利益を獲得できるか否かは、その科学技術の研究開発・応用能力によって左右されるところが大きい。

BRICsの相互投資の促進を力強く保障するのが金融協力だ。金融分野でのBRICsの協力によって、構成国の企業間の相互投資のために融資サービスを提供することができる。関係国の地方政府間の協力事業を融資面から支えることができる。BRICsは各中央銀行間の金融政策調整を強化し、金融情報を交換することで、共同でリスクを回避し、相互投資の促進や共同対外融資における金融機関の力を発揮することができる。

「人民網日本語版」2010年4月15日

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