日本が中国に戦争謝罪をしない理由

日本が中国に戦争謝罪をしない理由。 香港の経済週刊誌「亜州週刊」の最新刊に、毛峰氏の記事「日本が中国に戦争謝罪をしない理由」が掲載されている。日本は韓国には度重なる戦争謝罪をしているのに、なぜ中国には謝罪をしないのか?この問題に対し、毛峰氏は3つの視点から分析している…

タグ: 管直人 日本 戦争 謝罪 アジア

発信時間: 2010-09-02 13:14:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

このような背景をもとに、中国もすぐさま「歴史問題と決別し、21世紀の新たな中日関係を構築する」との方針が掲げられ、江沢民元主席の初訪日が取り決められた。中国の元首として訪日したのは、戦後、江沢民元主席が初めてである。このため両国首脳による「21世紀へ向けた未来志向の友好協力関係を目指す」共同宣言を行うことが両国の働きにより取り決められた。中国は日本に対し、韓国との歴史問題を処理したのと同じやり方、つまり戦争謝罪を宣言に盛り込むことを要求し、歴史問題を終了させることを提案した。

だが、日本側がその要求を拒絶したため、中日間の「歴史問題との決別」が失敗に終わった。その後、小泉純一郎元首相が靖国神社に何度も参拝したことにより、中日関係は悪化し、「凍結」した関係になってしまった。1998年から2006年の8年間、中日関係は事実上、「新・8年戦争」(1937~1945年の中日戦争は8年戦争とも呼ばれる)を形成していた。その後、両国の「凍結」関係が小泉元首相の訪中により「解凍」され、安部元首相の訪中が「氷を砕く旅」、福田元首相の訪中が「迎春の旅」、胡錦涛主席の訪日が「暖春之旅」と称され、暗闇に一筋の光がもう一度走るようになり、戦略的互恵関係(共通利益を拡大し中日関係を発展させること)が促進されるようになった。

ここで、中国が要求していた戦争謝罪の問題は隅にやられた。中国側も「日本の現首相による靖国神社参拝に反対」と、要求のハードルを下げている。日本側は「日本は中国に何度も謝罪している」とし、「謝罪外交」を繰り返す必要はないと主張している。実は、日本は、中国に対し正式謝罪する機会を自ら閉ざしてしまっているのだ。

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