インドの巨額の軍事出資、中国を牽制か
インド政府は今後6年以内に巨額の軍事投資を予定していることについて、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のアナリストSiemon Wezeman氏は「これほど巨額な兵器購入計画に、中国への牽制の意図があることは否めない」と指摘している。
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実際、インドではマスコミがこの頃やたらと「インドの軍事強化の真の目的は、中国のアジア覇権を阻止することである」といった報道を行っている。マンモハン・シン印首相
は「中国は南アジアの覇権を狙っている。我々はこの事実を受け止めなければならない。中国の目的を探るのは容易ではない。ともかく備えを怠らないことが大切だ」と表明している。
インド陸軍参謀総長のV.K.Singh大将は10月15日、中国とパキスタンのことを「インドの安全保障を脅かす存在」と形容し、「中国とインドの国境問題が話し合いで解決できなかった場合のことを想定して、インド陸軍も備えを万全にしておかなければならない。中国の軍事力、経済力が高まるにともない、インド政府は中国への牽制の姿勢を強めていかなければならない」と述べている。
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