朝鮮、核実験はいつでも行える
韓国外交安全研究院が24日に公開したレポート「2011年国際情勢展望」の内容によると、朝鮮は核兵器の開発を今後も引き続き行い、核武装を強化していくだろう。近年の朝鮮が採った行動を鑑みると、プルトニウム核爆弾の性能を高めるために、いつでも3回目の核実験を行うおそれがあるという。
このレポートによると、韓国の哨戒艦「天安」の沈没事件や延坪島砲撃事件などの影響を受け、当面は米朝対話および6カ国協議が行われることはあり得なくなった。2011年の6カ国協議の参加国は恐らく今の朝鮮半島情勢に如何に対応していくかを重要な政策とし、朝鮮の核問題を短期的に解決するための積極的な行動を採ることはないだろう。
2つ目の米空母打撃群が間もなく太平洋西部に到着
米太平洋軍司令部および空母「カール・ヴィンソン」の公式ウェブサイトにアクセスすると、世間であまり知られていない事情を知ることができる。2つ目の米空母打撃群が間もなく朝鮮半島や日本海付近の水域に到着するらしい。朝鮮に対し更に大きな軍事力を誇示することになる。この空母打撃群は今、太平洋中部を航行中で、しかもその速力を上げているという。空母打撃群は今週には太平洋西部の水域に到達する予定である。この空母打撃群は18日に統合演習を終え、太平洋西部に向けて航行している途中であり、爆薬やその他補給物資などの各種戦闘用設備の検査に余念がない。また、まれなことであるが、米海軍航空隊司令部が「カール・ヴィンソン」空母打撃群における第17戦闘航空機部隊を視察しており、相応の動員を行っている。
米太平洋軍司令部の公式ウェブサイトによると、今週、太平洋西部の水域に到達する「カール・ヴィンソン」空母打撃群は、ミサイル巡洋艦「バンカー・ヒル」、ミサイル駆逐艦「グリッドレイ」や「ストックデール」、護衛艦「キャリー」や「レイツ」などで構成されている。またグアム島に配備されている原子力潜水艦も派遣され、「カール・ヴィンソン」空母打撃群と行動を共にすることになっている。
朝鮮「朝鮮式聖戦の準備は万全」
米韓からの外交、軍事圧力に対し、朝鮮側からは特にこれといった回答もないが、だからと言って譲歩の構えは見せていない。韓国紙「中央日報」および「朝鮮日報」が24日に掲載した記事の内容によると、朝鮮の金永春人民武力相は23日、「朝鮮の革命軍は必要あらばいつでも核抑止力に基づく朝鮮式の聖戦を行える準備が整っている」と宣言しているという。
韓国メディアによると、朝鮮は今年7月にも国防委員会報道官を通じて「核抑止力に基づいた報復聖戦」に言及したことがある。韓国の東国大学朝鮮学科のキム・ヨンヒョン教授は、「韓国軍の延坪島射撃訓練にこれといった対応を取れなかった朝鮮は当面は脅迫性の発言を続けるだろう」と述べている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月28日