4.中国の軍事予算
中国自身のことをなぜとやかく言うのか
今年3月、北京で開かれた全国人民代表大会第11期第3回会議で、李肇星報道官は、10年の国防予算は5321億1500万元と、昨年より7.5%増えたことを明らかにした。09年は4806億8600万元で、伸び率は14.9%。比較すると、今年の国防予算は半数近く減少したことになる。世界の世論は、称賛する、いぶかる、疑問視するなど、異なる反応を示した。
◆ロイター通信は、解放軍の政治協商委員・解読成氏が「中国の軍事費増大は米国に挑戦するものではない。最近の中米間に生じた摩擦に対して、中国側はその関係について微妙なバランスを保っている。米国の台湾への武器売却に圧力をかけても、衝突を引き起こすことは考えていない」と述べたと報じた。
◆AP通信は「多くのアナリストは、政府の数字は実際の軍事支出の一部に過ぎず、実際の支出は公表数字の2倍、またはそれを上回る可能性があると考えている」と伝えた。
◆英国のジェーンズ・インフォメーション・グループは8月27日、中国は今後4年内に軍事予算の伸び幅が世界最大となり、英国の軍事予算の伸び幅は世界最小になる」との最新の調査報告を発表した。
●タイトル
※「中国の軍事費の伸び幅、緩やかに」―BBCニュース
※「中国の軍事費の伸び、この数年で最低に」―AFP通信
※「中国軍事費の伸び緩やかに 米国の挑戦、減少に」―ロイター通信
※「中国の軍事費伸び幅、この10年来で最低に」―ブルームバーグ・ニュース
※「中国の軍事費伸び幅、それほど『進撃性』はない」―ロサンゼルス・タイムズ
※「専門家、中国の軍事費問題を思索」―ハフィントン・ポスト
※「見るに、『馴らされた』軍事費の伸び幅は中国の真の軍隊建設を隠蔽」―ジャパン・タイムズ
※「中国の軍事費の伸び幅7.5%」USAトゥデイサイト
※「中国の軍事費、7.5%の増」―ブルームバーグ・ニュース
※「中国の軍事費伸び幅、『紙面上』の緩やかさに過ぎない」―クリスチャン・サイエンス・モニター、
※「中国の軍事費、公表のデータはいささかも意義なし」―タイムズオンラインネット
※「中国、軍事費の伸び幅減で隣国の懸念を緩和」―ザ・ヒンドゥサイト
※「中国、軍事費の増大を緩やかに」―ヒンドゥスタン・タイムズ
※「中国、軍事費の伸び幅緩やかに」―ザ・デイリー・テレグラフ
※「中国、10年の軍事費伸び率を緩やかに」―ワシントン・ポスト
※「中国が軍事費伸び幅を緩やかにするのはなぜか」―タイムズ
※「中国の『金銭使用』はより少なくなった」―グローバル戦略ネットワーク