7.レアアース問題
西側メディアメディアの焦点はいずれも中国だ、米国のレアアース貯蔵量が同様に非常に多いことは知られていない。従って、西側に不足しているのはレアアースではなく、中国の廉価なレアアースである。
レアアース問題は今年下半期に話題となった。かつて、中国のレアアースは「安売り」とか「乱掘」といった罪名を着せられ、資源の海外市場への低価格による流失は非常に深刻だった。
中国は今年9月初め、「企業再編の促進に関する国務院の意見」を公布し、レアアースを6大再編業種に組み入れた。国土資源部もレアアースについて埋蔵量から生産量の規制を監視・管理することを考慮し始めた。商務部は数年前から規制の少なかった輸出割当額について検討。10年以降に商務部が認めた輸出割当額は3万258トンと、昨年同期に比べ39.52%減少した。
◆ブルームバーグ・ニュースは「ドイツ商務省が、中国がレアアースの輸出制限を決定したと発表したことで、レアアースの輸出代替国をめぐる競争ブームが世界的に引き起こされたが、十分に輸出する能力を有するまでにはまだ、数十年の時間がかかる」と報じた。
◆ロイター通信によると、米国のレアアース企業であるモリコープ・インク社の最高経営責任者(CEO)は「中国が米国やEUにレアアースを完全に禁輸するとは信じられないが、中国から輸出される数量は確実に減る恐れはある。中国が日本への輸出を遅らせた後、多くの国が同じようなことが自身に降りかかることを心配している」と述べた。
●タイトル
※「レアアース分野での中国の代替国、探し出すには10年必要」―ブルームバーグ・ニュース
※「モリコープ幹部、中国が米国とEUへのレアアースを禁輸することはない」―ロイター通信
※「レアアース禁輸を維持 中国に圧力」」―ブルームバーグ・ニュース
※「中国、米国への一部輸出を停止へ」―ニューヨーク・タイムズ
※「レアアース問題で代替技術による中国依存を脱却できるか」―週刊ダイヤモンド