「空母の刺客」と呼ばれるミサイル
「対空母」ミサイルはまだ不確定
世界は中国の空母開発プロジェクトについて憶測すると同時に、中国が開発しているいわゆる「対空母」弾道ミサイルプロジェクトにさらに関心を寄せている。ペンタゴンのHPによると、米軍太平洋総司令ウェラ上将は昨年12月に朝日新聞のインタービューを受けた際、中国が開発中の、空母攻撃に用いる対艦弾道ミサイル「東風-21D」はすでに「初期の作戦能力」備えた、との考えを示したといわれる。米ブルームバーグニュースは1月4日、ウェラ上将の発言内容は米海軍の予測より一歩先に行っている。
だが、米海軍情報部もブルームバーグニュースに対し、中国の対艦弾道ミサイルはすでに初期の作戦能力を備えているが、現在、中国はこの種の対艦ミサイルで米国空母とその他の水面上の作戦艦隊を効果的に攻撃する能力はまだ備えていないのは、中国軍側がこの種のミサイルについてまだ全面的な試験を行っておらず、解放軍が同型ミサイルを試射したことを示すいかなる情報もないからだと強調。
「中国はすでにこの種の対艦弾道ミサイルに関して有効な設計を作成していても、全面的な試験を行っていないのでは、ミサイルが果たしてどれほどの性能を持つのか、米側もはっきり把握していない」。米海軍情報部はブルームバーグニュースに提供した声明の中でこう述べている。
ある米軍の高官は匿名を前提に、現在、中国がこの種のミサイルを使用するにはもろもろの障害が存在しており、いかにこの種のミサイルを指揮統制・偵察・監視システムと融合させるかもその1つとした上で、「整合させることで総合的な作戦能力を備えた有効なシステムを構築するには、中国はまだまだ非常に長い道を歩まなければならない」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月13日