資料写真:試験飛行を行った米国のF-35C原型機
「X-47B」初飛行
米海軍は5日、新型無人爆撃機「X-47B」の初飛行を4日に行ったと発表した。この新型無人機は29分間飛行し、高度約1500メートルまで上昇した。同機は空母から発進可能とされる。
米軍需大手ノースロップ・グラマンによると、今回の飛行データによりナビゲータソフトの有効性のほか、無尾翼の空気圧制御が検証された。X-47Bは既定のプラグラムに従って自動的に飛行するため、アフガニスタン戦争で使用された無人機プレデターほど人による遠隔操作に頼る必要はない。しかも他の無人機よりもステルス性に優れ、レーダー探知される確率が低い。米海軍にとってX-47Bが将来、長距離偵察能力と攻撃能力を備えたステルス・プラットフォームとなることは明らかだ。
将来、米海軍の空母に配備されるのはF-35CとX-47Bだろう。F-35Cはステルス設計を採用した有人空母搭載機で、対海/対地攻撃力を備えてはいるが、弾薬搭載量が限られており、対地攻撃力が弱いことで非難を受けている。
このため、米海軍はX-47BとF-35Cを組み合わせて使用する可能性がある。つまり、F-35Cが空対空ミサイルを搭載して制空任務を担い、X-47Bが投弾戦闘機とステルス偵察機の役割を担う。限られたスペースしかない空母の甲板では、高度で小型のX-47Bは場所をとらないだけでなく、人手も抑えることができる。こうしたことからX-47BとF-35Cはなかなかのコンビだといえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月15日