国防部の耿雁生報道官
中国政府が3月31日に発表した2010年度版国防白書は、平和発展路線を揺るがず歩み、防御的な国防政策を遂行する方針を強調している。これについて国防部の耿雁生報道官らが31日に記者会見を開いた。
■中国は決して軍拡競争を行わない
近年、ネットやメディアに頻繁に登場する新型兵器に諸外国は注目し、「中国は国防政策の重点を攻撃兵器の拡充に移した」との憶測すら流れている。
中国人民解放軍総参謀部作戦部戦略計画局の蔡懐烈副局長は「中国は13年前に3段階の国防・軍隊近代化戦略を打ち出した。第1段階の目標はすでに順調に達成したが、中国軍がどの程度まで発展しようとも、われわれは平和発展路線を終始変わらずに歩む」と表明した。
中国人民解放軍総装総合計画部総合局の範建軍副局長は「中国軍はハイテク兵器・装備の開発を加速し、国土防衛上の必要性に適した第3世代兵器・装備の開発に重点を置く。同時に、現有装備の改良も加速し、災害対策や国際平和維持など非戦争軍事行動を支える装備も引き続きしっかりと整備していく」「中国は防御的な国防政策を永遠に変えないということを強調しておく必要がある。中国は決してどの国とも軍拡競争を行わないし、国力以上の武器・装備を開発させることもない」と述べた。
■新たな発展のチャンスを迎える中米両軍関係