◆米海軍の専門家、空母の脅威にレベル付け
米海軍士官学校の教授が日本の「ザ・ディプロマット」誌に投稿した文章によると、中国の軍備を米国への脅威の度合いによって1~10までレベルをつけると、①対艦弾道ミサイル(9.0)②偵察衛星とその支援力(7.0)③ミサイル防衛、衛星攻撃の実験(6・5)④J-20戦闘機の試験飛行(5.5)⑤空母の発展(5.0)⑥外国の港や空港の使用(4.0)⑦リビアの人員退避でみせた輸送能力(2.0)となっている。
この文章ではさらに、米海軍情報室の予測を引用して、中国は2015年に5~6万トンの通常動力型空母2隻、2020年までに原子力空母を完成するとしている。中国が空母を保有したとしても、操縦士の訓練、空母搭載機や補助艦艇、空母戦闘群の組織などまだ多くの難題が山積している。十数年ないし数十年かけて空母戦闘群を組織し、中国海軍が米海軍と肩を並べるようになっても、戦闘で持ち堪える確率は低い。とはいえ、中国の空母は、南中国海や東中国海などの海洋権問題や、インド洋における輸送ルートの保護のほか、04年にインド洋で起きた津波の時のように救援活動などに役立てられる。
「中国網(チャイナネット)日本語版」2011年4月25日