アジア太平洋地域の動向を中心に伝える日本の雑誌「外交家」のホームページで5日、「戦闘機の欠けた中国の空母」と題する文章を発表した。内容は次の通り。
中国の航空母艦が徐々に配備段階に近づいているが、まだ戦闘能力のある空母搭載機が欠けている。中国で第1号となる空母「ワリャーグ」および将来の空母には空中給油と電子戦争で致命的な弱点がある。
米カーネギー国際平和財団のダグラス H .パール副所長は、ここ数週間、中国海軍は第1号の航空母艦に力を入れ、中国は世界の強国の一員になり、国力が飛躍的に高まると強調している。
12年前、北京はウクライナから「ワリャーグ」を購入した。この6万トンクラスの空母は今年の夏に試験航行を実施する予定だという。中国名で「施琅」と名付けられた同空母に配備される最初の戦闘機もまもなく完成する。4月下旬、海軍色に塗られた戦闘機「殲(J)-15」がお目見えした。
中国海軍は空母の力を向上するために、航海に向いた艦艇と訓練の行き届いた海軍の戦闘機が必要になる。しかし中国にはまだこうしたサポートはなく、力を欠いている。空母の活動には多くの人材、詳細な計画、近代空母をサポートする後方態勢の確保が必要とされるが、中国はまだ重要な設備でさえ整っていない状態だ。
遠洋での空母の活動を確保するためにも、人民解放軍海軍は空母に搭載する指揮管制機、空中給油機、電子戦争機を開発、建造、配備しなければならない。これらの「要素」が揃わなければ、空母とJ-15戦闘機は訓練用としてしか役立たず、現実的に応用することはできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月6日