沖ノ鳥礁にある日本の施設
日本総合海洋政策本部は27日会合を開き、中日両国が争う沖ノ鳥礁(日本名・沖ノ鳥島)西側に港湾と道路を整備することを決めた。年内に着工の予定。産経新聞は27日、沖ノ鳥は島ではなくサンゴ礁だという中国の主張をけん制するのがねらいと分析している。枝野幸男官房長官は、「各省の枠にとらわれることなく、関係省庁が密接に連携して海洋資源の適切有効な活用に向けてさらなるご尽力をお願いする」と述べた。 28日付の「環球時報」が伝えた。
菅直人首相を本部長とする「総合海洋政策本部」は、排他的経済 水域(EEZ)の権益を守る拠点として、「沖ノ鳥島」を「特定離島」に指定し、開発に力を入れていく計画だ。読売新聞は27日、「沖ノ鳥島」は国の直接管理区域に指定される見通しと伝えた。
沖ノ鳥礁にある日本の施設
沖ノ鳥礁は太平洋上に浮かぶ日本最南端の環礁で、東京から南へ約1730キロのところにあり、80年代から日本はコンクリート護岸を設置するなど岩を島として大陸棚を申請しようとしている。
一方、中国側は沖ノ鳥礁は島ではない、人間が住めないし、経済的な生活を営むこともできない、ここを拠点に大陸棚を設定するのは何の根拠もないとの見方を示している。中国外交部は日本のこうした行為に幾度となく抗議してきた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月30日