「中国式の境遇」があれば「中国式の探索」がある。中国共産党はできあいの解答のない「中国はどこへ向かって行くのか」という時代の問題をしっかりと押さえ、農村から都市を包囲し、政権を武装奪取する中国革命の道を見出し、中華民族を滅亡から救うという100年のテーマを28年で完成させ、中華民族の偉大な復興の歴史を切り開いたのである。歴史の新たな時期において、中国の実情に沿い、中国を成功へと導き、人民に幸福をもたらす中国の特色ある社会主義路線を見出し、西側先進国が100年以上かけて歩んだ道を数十年で駆け抜け、近代化を追うという「中国のスピード」を創出した。
不思議な物語のような偉業は中国共産党の手で成し遂げられた。世界は新時代の「中国の快挙」に興味を募らせ、謎解きに取り組んでいる。中国が西側先進国のような戦争の輸出や対外略奪をせずに、自国内で全ての矛盾や難題を消化して、13億の人口大国の台頭を実現できたのはなぜか?経済は崩壊の瀬戸際から世界第2位への躍進を成し遂げ、人民の生活は衣食に事欠く状態から全体的にややゆとりのある状態への歴史的改善を成し遂げられたのはなぜか?近代文明の激しいインパクトを前に、中華文明はどのような自己揚棄と文明吸収によって文化的自覚、文化的自信、文化的自己強化を回復したのか?
問題は尽きず、様々な視点があり、答えにも違いがある。だが中国人は自らに適した道を歩むことが最良だと心得ている。他人の長所を吸収すると同時に、自らの強みを放棄しない。マルクス主義の基本原理と中国の実情を結合することで、中国の道ははっきりとした。社会主義制度の優勢と市場経済の活力を融合することで、他に類を見ない経済力が発揮された。一定の意味において、「中国の快挙」とはまさしく中華文明と人類のあらゆる優秀な文明の激しい融合の産物であり、まさしく中華文明の備える独特の包容力、統合力を示すものなのである。
「人民網日本語版」2011年6月21日