(四)「勢力の巻き返し」
岸信介
米国の戦略政策転換を受け、連合国軍のマッカーサー総司令官はいわゆる「戦犯の仮釈放」を発表、岸信介らA級戦犯は釈放・減刑となった。その後、様々な「公職追放」指令が撤回され、戦犯らは再び公職に就いた。1957年2月、岸信介は首相に就任した。
岸内閣の大臣や長官は、その半数がかつて公職を追放された者で構成されていた。回顧録の中で岸信介は、「自民党は私が再興した。日本の命運は自民党が握っている」と得意げに語っている。彼のこの言葉から、日本の右翼勢力が日本でどれだけ血迷っているか想像がつく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月18日