日財務相のA級戦犯論は「白馬は馬に非ず」

日財務相のA級戦犯論は「白馬は馬に非ず」。 これまで中国に対して強硬な態度だった野田氏の今回の靖国神社における立場はやや穏やかだった。これは彼が自覚したからではなく、首相の座を狙っているからで、今のところ彼は最有力候補だと目されている。しかしよく考えてみると、野田氏はやはり靖国神社のために不平を訴えている…

タグ: 野田佳彦 次期 首相 戦犯 靖国

発信時間: 2011-08-19 11:30:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

8月15日は日本の右翼にとって毎年最も忘れ難い日に違いない。この日が来ると、彼らが愛する天皇が1945年のこの日に無条件降伏を宣言した歴史と向き合わねばならないからだ。だが彼らは歴史に学び、隣国と仲良くするのではなく、歴史を曲解し、対外侵略を正当化する「八紘一宇」の皇国の夢を見続けている。野田佳彦財務相もその一人だ。香港紙・大公報が伝えた。

野田氏は17日、「靖国神社に合祀(ごうし)されているA級戦犯は戦争犯罪人ではない。サンフランシスコ講和条約などで戦犯の名誉は法的に回復されている」と表明。野田氏がこのような発言をするのは初めてのことではなく、前回は「戦争犯罪人の合祀を理由に首相の靖国神社参拝に反対する論理は破綻している」と付け加えたが、今回は「首相が判断することだ」と言葉を和らげた。

これまで中国に対して強硬な態度だった野田氏の今回の靖国神社における立場はやや穏やかだった。これは彼が自覚したからではなく、首相の座を狙っているからで、今のところ彼は最有力候補だと目されている。しかしよく考えてみると、野田氏はやはり靖国神社のために不平を訴えている。彼の「講和条約締結により戦犯はいなくなった」という論理が成立するなら、靖国神社に合祀されている東条英機ら14人の戦犯は戦争犠牲者ということになる。だとすれば、戦争被害国が日本政府の参拝を反対する理由が揺らぐ。が、野田氏の論点は成立しない。

1951年9月8日、日本を含む48カ国の代表が米サンフランシスコ戦争記念オペラハウスで「サンフランシスコ講和条約」に調印、1952年4月28日に正式に発効された。同講和条約は主に敗戦国・日本の戦後の地位問題を解決するためのもので、日本の右翼が言うように日本政府の独立権を回復し、日本側は国際慣例により直ちに戦犯が釈放されるものと期待していたが、条約の第11条で講和条約は日本が極東国際軍事裁判を受け入れることが前提であると明記された。

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