日本の玄葉光一郎外相は14日、インドネシアを訪問、マルティ外相と会談した際、南中国海をめぐる問題について議論した。日本がこの問題に「非常に積極的」なほか、南アジアの大国、インドもこの問題に「興味」を示している。
◇新たな課題に直面する中国
インドのクリシュナ外相とベトナムのミン外相が先月16日、ハノイで会談し、インド石油ガス公社(ONGC)がベトナムと南中国海の2つのガス田を共同開発する計画について話し合った。インドのシン首相は今月12日、首都ニューデリーでベトナムのサン国家主席と会談し、石油開発協議に署名した。
軍事問題に詳しい張博氏によると、南中国海の情勢は最近、主に日本とインドに関係する新しい動きがみられる。本来南中国海の領有権問題に直接関係のない国まで強引にこの問題に介入する傾向にある。これは間違いなく現在の局面を複雑化し、中国も新たな課題に直面するだろう。
日本は最近、南中国海問題で相対的に積極的な態度を示している。これは日本が昨年末に策定した、西南諸島の防衛強化を重要戦略とした新防衛白書の方針と関係する。いわゆる西南諸島とは、中国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)、東中国海であり、さらに西南に進むと南中国海地域になる。インドが南中国海問題に関心を示したのは同国の戦略と切り離せない。インドの南アジアでの実力はすでに「敵なし」となり、「東望政策」がインドの一貫した戦略方針となった。その中心的内容の一つが東南アジア諸国連合(ASEAN)、日韓などの国との交流強化であることは言わずとも知れている。
◇日本の介入は賢明でない