ロシアから貸与されるアクラII級原子力潜水艦「ネルパ」が4日、インド海軍に正式に配備された。インド国産の原子力潜水艦も今年末に導入予定。今回の貸与でインドは「原潜大国」の仲間入りをした。
◆10年で9億ドル
この建造費10億ドルの原潜は今年1月、インドに引き渡された。貸与期間は10年で、リース額は9億ドル以上。インドに引き渡し後、「チャクラII」に改名した。
インドはかつて旧ソ連時代の原潜をリースしたことがあったが、リース期間が1991年に終わった。その後、インド軍は通常動力型の原潜15隻しか保有していない。
新しいロシア製原潜の導入によって、インドは21年ぶりに再び世界の原潜大国の仲間入りをし、米国、ロシア、中国、フランス、英国に続き、第6の原潜保有国となった。
前世紀に旧ソ連からリースした原潜は海軍の訓練に使用されただけだが、新たに就役した「チャクラII」は実践に導入され、インド海軍の優位性がさらに強まると期待されている。
◆攻撃型原潜「チャクラII」
排水量:1.2万トン以上
最高速力:30ノット
最大潜航深度: 600メートル
航続時間:100日
サイズ:110×14×9メートル」
乗員:73人
武器:魚雷連続発射能力を備え、核弾頭搭載の巡航ミサイルを発射可能