日比が中国の包囲攻撃を期待 米国防長官は包囲を否定

日比が中国の包囲攻撃を期待 米国防長官は包囲を否定。 「米軍のアジア太平洋における中国抑止」という幻想を抱く人たちは、中米が世界の様々な場で真っ向から対決することを望んでいる。ところが、6月3日に閉幕した第11回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)は彼らを落胆させた…

タグ: シャングリラ対話 パネッタ米国防長官 米国 日本 フィリピン 

発信時間: 2012-06-04 11:38:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

◇南中国海の領土問題には介入しない

黄岩島をめぐる中国とフィリピンの領土紛争について、パネッタ国防長官は「米国の政策は明晰かつ連続的」と強調。「米国は各国が冷静さを保ち、外交ルートを通じて問題を解決することを望んでおり、挑発や威嚇、武力に反対する」と話した。領土紛争では「どちら側にもつかない」立場を表明し、「この立場をフィリピンだけでなく、中国側にも表明する」とした。

◇「中国包囲」は「非現実的」

米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のベーダー・アジア上級部長は、「米国が中国とフィリピン、ベトナムなどの領土紛争に巻き込まれるのは“ばかげたこと”」と指摘。

米国防省のウイリアム元担当官も、米国がアジア太平洋の同盟国と「中国を包囲」するのは「非現実的」と語る。まず、今のアジア太平洋の安全保障構造は冷戦時代と本質的に異なる。アジア太平洋各国はかなり相互依存性が高く、一挙両損か一挙両得の状況にある。次に、米国のアジア太平洋の同盟国であっても安全保障上の利益は必ずしも一致しておらず、各国にはそれぞれ安全保障上の課題と軍事戦略がある。第三に、これが最も重要なことだが、アジア各国は米国の軍事的存在を通じてアジア太平洋の安全を確保したい一方で、中国の巨大市場に繁栄へ導いてもらう必要がある。そのためアジアのほとんどの国は、中米のどちら側につくかをはっきり選択したくない状況にある。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月4日

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