日本はどこまで沈むのか

日本はどこまで沈むのか。 中国は今年8月に日本を抜いて世界第二の経済大国となった。日本の不動産価格も1974年の四分の一の水準まで落ち込んでいる。いまや、ドイツをはじめとする工業国家は日本を参考としてそこから教訓を学ぼうと考えている。つまり、日本が1991年に迎えた危機とそれに続く長期的衰退のような事態ををいかにして避けるかである…

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発信時間: 2010-11-29 11:03:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

・日本社会のもう一つの問題点――企業はもう雇用を重視しなくなった

今年初頭に日本航空が正式に破産申請をし、いま日本政府の援助を受けて再建を進めている。このかつての業界最大手企業は16000人余りをリストラせざるをえなくなった。また定年退職後の社員も、年金の大幅カットという現実を受け入れさせられている。

これに類する問題が多くの企業で起こりつつある。69歳の小沢氏は、半生を捧げて懸命に働いて得たものが誰かに脅されて奪われたようだと感想を述べる。すでに定年を迎えた彼は日々、新聞を読んでお茶を飲むことぐらいしかできない。勤勉に働い末路がこのような生活苦だったのだ。

小沢氏は若いころから大銀行で働き、人生の大部分をこの会社に捧げてきた。休暇手当は少なかったが、会社は手厚い養老年金を約束してくれた。ところが、2003年から小沢氏の年金は年に3000ドル以上も削減されてしまった。「このお金は事前に使い道を考えてあったんです。アルプスに旅行に行く計画だったんです」と小沢氏は言うが、それもむなしく、彼の年金は願いを叶えられなくなった。今年、小沢氏と彼の以前の同僚は会社に対する起訴状を最高裁判所に提出した。

皮肉なことに、小沢氏は政治家に自分の不満をぶつけようとしても誰に対して文句を言えばいいのかさえ分からない。バブル経済の時代から数えて日本の首相は14人も生まれており、現任の64歳の菅直人氏だって着任して5カ月しか経っていない。そして今の状況を見るに、彼にも大きな期待は抱けない。

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