手離すことのできないアフリカの利益
近年のアフリカ経済は目覚しい発展を遂げているが、西側はアフリカの利益において新興国からますます多くの試練を受けていると考える。今会議で、フランスはG8首脳とアフリカの一部の国の首脳が参加する拡大会議を行い、西側先進国とアフリカのパートナー関係の樹立を専門的に話し合いたい考えを示している。予想される議題は「アフリカの世界ガバナンスにおける立場」、「西側諸国によるアフリカの発展支援」、「西側企業によるアフリカへの投資の奨励」などだ。
エコ発展だけを討論
そのほか、世界の経済問題も西側諸国の間で関心が高い。しかし、20カ国・地域(G20)の世界経済ガバナンスでの役割増大に伴い、今会議ではエコ発展だけが経済面の主な議題になると見られる。
フランスのサルコジ大統領は、新興国が台頭しているため、世界経済ガバナンスの問題を新興国が参加しない場で話し合うというのはあり得ないとの考えを何度も表明している。そのため、フランスはG20とG8の議長国を務める間、G8が安全と戦略の問題を重点的に討論し、G20が世界経済について話し合うことを望んでいる。
フランス国際関係研究所のティエリ・ドモンブリアル所長はメディアに対し、「世界の主要経済大国が集まるG20の台頭に伴い、G8の役割が疑問視される。G8には中国もインドも含まれない。これらの組織を残していくのであれば、現在の運営スタイルを変える必要がある」と話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月26日