日本の海外市場開拓に色とりどりの戦いの秘訣

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発信時間: 2011-06-24 16:22:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

(4)戦いだけで勝利は得られない

日本人は、低価格だけでは機械工具の順調な販売を確保することはできないとわかっていた。そこで製品の質に注意を移すようになった。瞬く間に、日本企業が生産する機械工具は進んだ技術水準によって米国の顧客に歓迎されるようになった。日本企業は故障修理の時間を極限まで短縮し、総合的で迅速なメンテナンスサービスを提供し、こうした極めて効率的なサービスステーションと応用部品ネットワークにより、米国の顧客の信頼を勝ち取ることに成功した。

(5)あえて奇計も

日本企業はすき間を狙ったり、高い所を避けて低い所へ走ったり、強いものを避けて弱いものを攻めたり、鋭いものを避けて衰えたものを撃ったり、相手が力つきるのを待って攻撃したり、先んじて相手を制圧したりと、さまざまな戦法を自在に操り、大きな成功を収めてきた。たとえばセイコーはかねてより世界の時計産業でトップに立ちたいと考えていたが、その時が来るまでは野望を押し隠し、実力あるスイスの時計産業との正面衝突を避けていた。十分な実力が備わると、精度の高い高品質のクオーツ時計やデジタル時計を国際市場に大々的にうち出し、1970年代後半にはスイスに代わって世界の時計産業の新しい流れを先導するようになった。

(6)多彩な製品で勝負

シャープとカシオはそれぞれ、スタイル、機能、特徴の異なる一連の計算機を擁し、一年の間に何度もモデルチェンジをするのが常だ。日本の時計メーカーは製品ラインナップの「繁殖」の極端な事例だ。セイコーは米国で400種類の製品を売り出した。世界で製造・販売する製品は2300種類を超え、このうちの多くの型番が徐々に米国市場に進出している。キャノンのデジタルカメラ成功の功績は、さまざまな種類を取りそろえた製品ラインナップの充実ぶりに帰すものであり、AE 135ミリメートル一眼レフカメラは特に大きな成功を収めた。

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