(7)勢いに乗って発展
ここ数年来、携帯電話のハードウエアで極めて先端の技術を擁する日本は、経済低迷により国内市場が縮小を続けている。一方、中国や欧州は第3世代(3G)の携帯電話が拡大普及しつつある。よって日本の主要メーカーは海外市場の勢いに乗じて、改めて海外市場を開拓することにした。NEC、カシオ、日立は傘下の携帯電話業務を合併し、日本の進んだ携帯メーカーを組織して、海外市場に打って出た。計画では、この連合体は2013年に日本国内最大の携帯サプライヤーとなり、国際市場で500万台を売り上げる予定だ。
(8)人材は現地で
日本企業はアジア市場の開拓において、孫子「地形篇」にあるようにその土地で軍の食糧を補充するという戦略を取り、各地の人材を幅広く採用した。日本の人材派遣会社は日本企業による現地ホワイトカラーの採用という商機をつかまえ、外国人のホワイトカラー層の募集業務を強化拡大した。パナソニックが2011年に採用したアジアなど世界各国の外国人は約1100人に上り、前年比50%増加した。従業員全体に占める外国人の割合は約80%に達する見込みだ。
(9)困窮から復活へ
東日本大震災の発生後、トヨタ、ホンダ、日産、三菱などの日系自動車メーカーは日本の工場の一部が生産停止に追い込まれた。これらの有名メーカーは、災害への対応力、生命力の回復する力、災害後の再建力がいずれも強く、能力をうちに秘め、しっかり休息を取り、充電して機会をうかがい、困窮状態に置かれても再び立ち上がった。中国市場を含む海外市場に対し、自動車のメンテナンスや生産に必要な部品を優先的に保証しただけでなく、力強い反転上昇ぶりを示し、今後は自動車の生産販売が急速発展期に入ることが予想される。
「人民網日本語版」2011年6月24日