iPadの強みはハードウェアとハードを取り巻く生産チェーンにある。アンドロイドタブレットの主なメーカーである韓国のサムソンや米国のアマゾングループなどは、グーグルと依然としてまだしっかりした産業チェーンが構築されていない。このことは消費者の注意を惹かずにいられない。しかも、スマートフォンアンドロイドOSのソフトと十分に互換性があり、タブレットPCのアンドロイドにはそこまでの互換性はない。また、アンドロイドの映像処理などの規格は端末が異なることから統一されていない。このことがアンドロイドゲームの開発を難しくしている。それでアンドロイドのスマホが市場で優勢になっていても、タブレットPCではiPadを抜けないのだ。
しかし、米ガートナー社の予測では、市場規模の拡大に伴い、アップル社製品の市場占有率は緩やかな下降する傾向にある。iPadの販売台数は2013年には9955万台、2016年には1億6965万台と予想されており、同じ時期のアンドロイドタブレットは、2013年6168万台、2016年1億3765万台と見られる。つまり2016年には、iPadの市場占有率は2011年の67%から46%まで落ち着く。しかもアンドロイドタブレットの市場占有率は29%から37%に上昇すると見られている。今後、米マイクロソフト社もタブレットPC市場で10%程度を占めるようになるだろう。
しかし、どうあろうと2016年になってもアップル社は市場で46%を占め、タブレットPC市場における独占的トップの地位は揺るがないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月26日