■湯元氏「中日間の政冷経熱現象は変えなければならない」
記者:東アジア共同体の確立にはおよそどれほどの時間が必要と見ているか。
湯元氏:理論的にはこうした経済共同体の確立は実現可能だが、政治的にはまだ多くの障害に直面しうる。やはり長い時間をかけて、ようやく確立が可能になる。この過程において最大の試練は、中日関係がいくらか進展しなければならないことだ。まず中日が経済共同体を確立しなければ、東アジア共同体は確立できないからだ。
最近中日はずっと「政冷経熱」の状態にある。こうした状況は変えなければならない。日本の国家発展の最良の道は中国と良好な関係、良好な意思疎通を維持することだ。良好な関係を共に築いて初めて、両国は良く発展することができる。
日本は炭素排出、エネルギー、インフラ整備など中国の多くのプロジェクトに参加できる。こうした分野で日本企業は優れた技術と製品を持つ。こうした投資分野で両国企業は良い協力ができると私は信じている。
記者:最近アベノミクスによって日本の景気は回復している。一方、アベノミクスは東アジア諸国に通貨戦争などマイナスの作用を及ぼすとの指摘もある。アベノミクスをどう見るか。