米供給管理協会(ISM)が今月3日に発表したデータによると、今年8月、米国の製造業の成長ペースは過去2年あまりで最速だった。あるデータによると、同月のISMによる製造業の購買担当者指数(PMI)は3カ月連続で上昇して55.7ポイントに達し、2011年6月以降で最高だった。PMIが50ポイントを超えると、製造業の活動は拡大傾向にあるとされる。個別指数のうち新規受注指数も58.3ポイントから63.2ポイントに上昇し、製造業の需要の回復傾向を示した。
中国現代国際関係研究院世界経済研究所の陳鳳英所長によると、米国経済の継続的な回復が始まってからもうすぐ4年になり、この間の経済成長率は年平均2.34%にとどまって、第二次世界大戦後では最も弱々しい回復周期となったが、自律的な成長の兆しがあちらこちらにみえている。米国には他にはない数々の優位点がある。赤字削減措置の影響により、米国経済の上半期の成長率は鈍化したが、下半期は力強い動きをみせている。米国は現在、量的緩和政策の縮小、債務上限の引き上げ、構造的失業などの難問に直面している。