英国の市場調査会社マークイットのチーフエコノミストのクリス・ウィリアムソンさんによると、より多くの産業部門や国が低迷から徐々に抜け出すのにともない、ユーロ圏の回復にはより幅広い土台が備わるようになった。スペインとイタリアの経済は今ではドイツと同じように増加傾向が始まっている。
陳所長によると、欧州債務危機の最も厳しい時期はすでに過ぎ去ったが、まだ楽観視できる状態ではない。「集中治療室」から「一般病棟」に移ったようなもので、「治療」にはまだしばらく時間がかかる。ユーロ圏の経済は1年半に及ぶ衰退の後に一筋の光明を見いだしたが、前途はなお困難だ。ドイツ、フランスの情況が好転したことが最大の好材料と考えられるが、この地域が年内に完全に低迷から抜け出すのは難しく、回復は来年のことになるとみられるという。