投資による刺激という道を取るか、消費によるけん引という道を取るかは、中国経済の成長過程で最も多く議論されてきた問題だ。
余斌部長によると、データからは、消費が徐々に経済成長けん引の主力となりつつあることがわかる。投資・消費・輸出の構造から見ると、経済成長に対する外需の貢献は明らかに縮小している。
上半期、最終消費支出がGDPに占める割合は52.4%で、昨年上半期と比べて0.2ポイント高まった。
だが消費の成長を重視することは、投資が重要でないことを意味してはいない。「カギとなるのは、投資と消費との関係を整理し直すことだ。投資の重要性は発展途上国にとってはとりわけ高い。だがさらに重要なのは有効投資であり、消費を土台とした投資だ」と余部長は指摘する。