劉向東研究員は、人民銀行の人民元政策の最低ラインについて、短期は6.5元、長期は6.7元付近になる可能性があると予測する。
インターネット金管理プラットフォーム「黄金銭包」の肖磊・首席研究員は、人民元の実質実効為替レートはまだ過大に評価されていると指摘する。人民元は以前、長期に渡って米ドルとリンクした状態にあり、ドル高に引きずられていた。ここ最近の対米ドルレートは大幅下落しているが、それでも他の通貨と比べて相対的に高く評価されている。SDR採用後、人民元は徐々に国際準備通貨としての地位を確立する見通しで、人民元建て資産の魅力は高まるばかりだ。このため、政府はドルへの連動から離れ、人民元相場の柔軟性を益々高める可能性がある。完全なドルペッグは、コストも過剰に高くなるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月11日