米国の利上げ局面入りが迫るなか、人民元の先安観が高まっている。10日の人民元対米ドルレート基準値、国内外のスポット・レートはいずれも大幅に下落。人民元対米ドルレート基準値は6.4236元と、直近4日間で400ベーシスポイント近く下落し、2011年8月以来の安値をつけた。
◆人民元対米ドルレート基準値、4日間で約ベーシス400ポイント下落
10日午前中に発表された人民元対米ドルレート基準値は1ドル=6.4236元で、前日と比べて0.0096元の元安水準だった。下落率は0.1%で、2011年8月以来の低水準。中国外貨取引センターが発表した直近5営業日の数値をみると、人民元対米ドルレート基準値は大幅下落が続いており、累計で385ベーシスポイント(0.0385元)の下落となった。
中国本土のオンショア市場の人民元対米ドル・スポットレートは10日、取引開始直後に100ベーシスポイント以上下落し、前日比260ベーシスポイント(0.4052%)安の1ドル=6.4422元で引けた。新京報記者のまとめによれば、11月最初の取引となった11月2日(終値6.3374元)から12月10日までに、オンショア人民元(CNY)の為替レートは1048ベーシスポイント下落、下げ幅は1.65%に上った。中国本土以外のオフショア人民元(CNH)市場は更に大きな下げとなった。北京時間10日18時25分時点で、オフショア人民元対米ドル・スポットレートは6.5376元と前日比で362ベーシスポイント下落、下げ幅は0.5568%に上った。11月2日の終値6.3452元から累計で1924ベーシスポイント下落し、3%の大幅下落となった。