対談:コロナ禍での日中エンターテイメント産業 周牧之東京経済大学教授vs白井衛ぴあ株式会社取締役

中国網日本語版  |  2022-02-17

対談:コロナ禍での日中エンターテイメント産業 周牧之東京経済大学教授vs白井衛ぴあ株式会社取締役。

タグ:エンターテイメント

発信時間:2022-02-17 17:03:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 映画とライブはエンタメの基本


  映画はやはりエンタメの基本ですね。私が住む「日本で住みたい街ランキング上位」の吉祥寺にもレストランの集積はかなりあるが、映画館はでかいのはひとつだけ。


 白井 日本の最大の娯楽は映画でした。1958年にスクリーン数が7,067枚、観客数でのべ11億3,000万人という時代がありました。私が子供の頃は家の近くに映画館が三つも四つもあった。


 世界最大の映画市場はアメリカだ、と長く言われていましたが、いまは圧倒的に中国です。中国のスクリーン数が2年前にアメリカを抜いて、コロナ禍の中でなお伸びている。いまや観客数はアメリカの2.5倍です。中国では2020年1月24日から7月19日までほぼ半年にわたって映画館が閉鎖されていたにもかかわらずです。2020年の全世界映画興行収入でダントツが中国映画でした。


  逸早くコロナの蔓延を制圧したことで、中国映画市場は回復し、多くの中国映画が世界の興行収入ランキングの上位にランクインした。2020年映画の世界興行ランキングで中国映画「八佰(The Eight Hundred)」が首位を獲得した。また、同ランキングのトップ10には、第4位にチャン・イーモウ監督の新作「我和我的家郷(My People, My Homeland)」、第8位に中国アニメ映画「姜子牙(Legend of Deification)」、第9位にヒューマンドラマ「送你一朶小紅花(A Little Red Flower)」の中国4作品がランクインした。また、歴史大作「金剛川(JingangChuan)」も第14位と好成績を収めた。


 白井 日本の映画作品としては「鬼滅の刃」が全世界で570億円だったそうです。同ランキングの第5位を獲得した。


  エンタメのもう一つの基本にライブが挙げられます。吉祥寺には音楽のライブハウスはあっても余り目立たない。音楽家も漫画家もエンタメ関係者もたくさん住んではいますが。


 白井 東京から新宿を通って吉祥寺までの中央線沿いに文化人が集積している。


  世界的に人気の文化施設は吉祥寺周辺ではジブリ美術館が有名ですが、そうした施設が吉祥寺にあと10カ所集積してもよいくらいです。

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