思いやりのある日本(2)交通機関の遅延証明書

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発信時間: 2010-04-15 13:11:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

前新華社東京支局局長 冮冶

思いやりのある日本(1)曇らないガラス 

思いやりのある日本(3)取るに足らないこと 

交通機関の遅延証明書

日本で長年暮らしていると、多くの些細な事が人に優しいという考えに基づいて行われていることに気づく。

東京の公共交通は非常に複雑だ。しかし様々な標識や略図は非常に詳しく、示された色や番号に沿って進めば無駄な道を通らなくてすむ。また仕事柄よく出張で新幹線を利用していたが、東京駅を出る新幹線の始発は6時過ぎで、支社のある恵比寿駅から東京駅までの所要時間は22分のため、5時半の電車に乗れば十分始発に間に合った。

日本の公共の場所にある時計が全て正確だというのは、前の支局長だった劉文玉さんが気がついたことで、私もよく観察してみたが、確かに時間の狂った時計を見つけることはできなかった。そのため日本の電車や地下鉄は基本的には時間通りに運行されている。

もしある日、電車や地下鉄で事故が発生し、出勤や外出に影響した場合には、駅を出た時に一枚の紙が配られれる。その紙にはお詫びの言葉と、交通が原因で出勤などに影響したと書いてあり、何千人もの人がなぜ遅刻したのかについていちいち説明する必要はない。そして決まりごとのようにこの紙を会社に渡すだけでいい。1枚の紙切れだが、交通機関の考慮はこんなにも行き届いている。

今はネット化し、2007年1月30日からは交通機関のホームページで遅延証明書を印刷することが出来るようになった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月15日

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