「内閣支持率が1%になっても辞めない」
菅直人政権の苦しい局面は「内憂外患」という四字熟語で表しても決して大げさではないだろう。
まず内政問題といえば、法相が失言問題で辞任へ追い込まれたこと、また官房長官への問責決議案が参議院に提出され野党の賛成多数で可決したこと、それから地方選挙で民主党が連敗しており、内閣支持率が23.6%まで急落していることが挙げられる。内閣の維持が厳しくなると言われている支持率ボーダーライン(30%)を下回ったこと加え、自民党の支持率をも下回ったことは大きな打撃といえよう。
菅直人首相は、先日、鳩山前首相との会談の中で、「内閣支持率が1%になっても辞めない」という政権維持への強い決意を示したという。こうした言葉は「民意を無視した独裁発言」だと野党側から反発を受けている。
「もうしょうがない」
ヤミ献金疑惑で追及されている小沢一郎元幹事長は菅直人政権の運営について「もうしょうがないと思っている」とコメントしている。かつて自民党幹事長を務めた小沢氏は、主要な地方選挙で連敗中の民主党に対し、「地方議員から反乱が起こると民主党政権が根っこから崩れる。菅政権は地方への危機感が薄い」と述べている。
対米対露の弱腰外交、対中対朝の役立たず外交