東洋学園大学のシンボルとしてのフェニックス・モザイク「岩間がくれの菫花」
今後いかに中国語を生かしていきたいか?
中国語の学習は、学生たちの勉強生活や就職活動にも変化をもたらしている。
「来年2月に上海の大学への短期語学留学を予定しています。与えられたチャンスを好機と捉え、自ら飛び込んで自分の物にしたい」と思っているのは正本美宴さん。環境問題を専攻する市原一成さんは、「環境問題について中国人はどのような意識を持っているのか、南京大学の学生と中国語で意見交換をしたいです」と、中国人学生との交流に意欲的だ。
スピーチ部門で優勝し、鑑真カップを手に入れた人文学部4年の佐藤昌治さんは来年から旅行会社に就職するが、「企業としてもグローバル化が進み、世界中へ事業拡大を行っています。中でも中国に対する事業展開に力を入れており、中国語を話せる人材が求められています。私は近い将来、会社の中国支店でグローバルに働きたいと思っています」と話す。また、中国の人々に日本の豊かな自然、多様な文化の魅力を中国語で伝えると同時に、中国の食事や文化などを日本だけでなく世界に伝えたい考えをスピーチの中で語った。
佐藤昌治さんを含む4人の受賞者は、一週間にわたる江蘇省での修学旅行に招かれる。今回の中国語スピーチコンテストは鑑真杯と呼ばれているが、これについて、「唐の学僧で江蘇省出身の鑑真は、およそ1250年前、苦難の航海の末に来日され、唐招提寺建立をはじめとする大きな足跡を日本に残されました。そのお名前をいただく本コンテストが、日中両国のさらなる相互理解に貢献することを心より願っております」と、東洋学園大学国際交流センターの河島弘美・センター長は期待を込めて語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月15日