暗闇をさ迷う東京電力清水正孝社長

暗闇をさ迷う東京電力清水正孝社長。 米紙『ワシントン・ポスト』は、清水正孝社長を「雲隠れした人物」と評し、大企業の、それも大事故を起こした企業の社長としての責務を果たしていないと批判した。清水社長は稀に記者の前に姿を現しても、言葉数は少なく、両目を固く閉じている。技術面のことは、説明できない…

タグ: 東京 電力 社長 核 原発 清水正孝

発信時間: 2011-05-16 10:51:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

正式辞任の日は遠くない

資料写真

原発事故は、3月11日の地震津波の1時間後に始まり、既に制御不能に陥っていたのだが、事故の全容はまだ明らかにされていなかった。12日に1号機建屋が爆発で破壊された後になって、人々は原発の危機を知ることとなる。

清水社長がどんなに暗闇で一筋の活路を見出したいと願っても、彼は逃れようにも逃れられないのだ。菅直人首相は、海江田万里経済産業大臣を派遣し、東電本社に常駐させて、東電の一挙一動を絶えず監視した。国家装置は、全面的に東電への介入を開始した。

今後、この原発事故を制御し切れるかどうかにかかわらず、必ず、数億円の賠償金は支払わなければならない。東電には首都圏に安定的に電力を供給する義務があり、原発が失われた後は、火力発電施設での発電も必要になるため、数千億円から1兆円に上る火力発電の費用を支払わなければならない。使用可能な福島第二原発については、運転再開の具体的日程は白紙状態であり、また、現在計画中の第一原発の他の原子炉施設については、地元住民が計画の続行に同意するはずはなく、その損失も数百億円になる。

「東電としては社長の席を空けたままにしておくことはできない」と、勝俣会長は言う。「看脚下」が信条の清水社長は、近々、正式に東電を去ることになるだろう。

清水社長の今後の動向について、人々が大きな関心を寄せることはないだろう。「企業が事故を起こした場合、企業の責任者が逃げることは許されない」、というのが世論の主張だ。

1999年、 核燃料製造会社JCOの臨海事故では、職員2名が死亡した。親会社から赴任し、社長に就任したばかりであった木谷社長は、事故処理を終えた後、剃髪して僧侶となり、現在も小さな寺で亡くなった職員の冥福を祈り続けている。木谷社長は、JOCに赴任する以前には大企業で最高財務責任者を務めていた人で、、仏教徒というわけではなかった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月16日

     1   2   3  


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。