日系の部品メーカー群が中国進出 工業団地の稼働も間近

日系の部品メーカー群が中国進出 工業団地の稼働も間近。 日本国内では、大地震により部品の供給体系が切断され、自動車組み立て工場の製造停止や減産などといった難局に見舞われている。製造のみならず、港湾も被害を受けたため輸送面も停滞しており、日本国内の生産拠点を一極集中型する分業生産体制の弊害が明るみになった…

タグ: 東日本 大震災 部品 メーカー 日系 団地 江蘇

発信時間: 2011-05-29 10:27:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

自動車部品を取り扱う日本の中小メーカーを主な誘致先とする自動車部品工業団地が江蘇省丹陽市で稼働されようとしている。

5月24日、江蘇省丹陽市招商局筋の情報によると、江蘇省丹陽市政府は「丹陽日本自動車部品工業園」を設立し、日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援を受け、自動車部品を扱う日本の中小メーカー一群を主な誘致の対象とする自動車部品工業園の運営が開始されている。今年11月には入居した工場が稼働できる体制が整うという。

東日本大震災は、日本国内の製造業に甚大な被害をもたらした。財務省が5月26日に公開した貿易統計(速報)によると、自動車輸出額は2,553億円、前年同期比67%減と激減し、1979年1月以来の最低値を記録した。現在、海外進出の動きが一企業から産業全体にシフトしており、自動車産業全体では裾野産業に当たる部品メーカーも、江蘇省丹陽工業団地などの部品製造工業基地への進出に積極的になっている。

3年後、入居企業は300社に

5月24日、江蘇省丹陽市に設立された日系部品メーカーを主体とする丹陽市経済開発区のプロジェクト紹介文には、「日本自動車部品工業園(JAPIC)は日系中小メーカーを主体に誘致し、国内一流の自動車部品産業パークを構築する」と書かれている。同工業団地は大まかに分けると、金属加工、電気・電子、樹脂・ゴム、繊維・その他の4機能を持つことになる。

当該工業団地の総面積は310ムー(1ムー=1/15ヘクタール)で、建築物の延べ床面積は10万3千㎡となっている。うち2,500万㎡を占める第1期プロジェクトが今年11月には竣工し、入居メーカーの稼働が行なわれる予定である。計画によると、日本自動車部品工業区は第1期および第2期に建設プロジェクトが分かれており、第1期は日本自動車部品工業園区(JAPIC)、第2期は日本自動車装備工業園区(JAEIC)を主体としている。

丹陽市経済開発区経済管理委員会招商局の殷輝副局長は取材に対し、「入居する日系自動車部品メーカーは、ハイテク製品を丹陽で製造することが契約により取り決められます。製造内容の承認に関しては中国側の厳しい審査を受けることになります」と述べている。

東日本大震災の影響を受け、日本製の部品供給システムがストップし、自動車メーカーに多大な影響を及ぼすことになった。その結果、リスク分散策として、日本国内の中小部品メーカーによる海外進出が積極的に行なわれている。

殷輝副局長は、「日本自動車部品工業園(JAPIC)の入居企業は年末時で30~50社を見込んでいる。3年後には日系部品メーカー300社の入居を予測している。JAEICは2012年には稼働できる予定だ」と述べている。

集団での発展

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