中国海軍の艦隊が最近、沖縄と宮古島の間の公海を通過し、西太平洋の国際海域で通常の訓練を行った。これに対し、日本側は「中国脅威論」を騒ぎ立て、中国海軍および海上活動のを監視するため琉球諸島の列島線に信号情報施設の建設を急いでいる。環球網が21日伝えた。
米週刊誌ディフェンス・ニュースの電子版によると、信号情報に詳しい専門家が琉球諸島南端の与那国島の海洋観測基地を含む新施設の位置をいくつか割り出した。与那国島の施設は来年完成し、琉球列島北側の信号情報施設や電子情報基地とネットワーク化される予定。沖縄以北の喜界島には信号情報基地と通信情報位置が設けられる。同施設は巨大な円形アレーアンテナからなり、極超短波の測定に用いられる。
これらのネットワーク化された施設は中国海軍および海上活動の監視強化に向け、自衛隊に通信情報と電子情報を提供することになる。東京岡崎研究所の河村純彦副所長は「中国の軍事拡張は明らかで、東中国海の軍事バランスを変えつつある」と語る。日本の防衛に詳しいピーター・ウーリー氏は「中国は同地域における領土問題上の立場をすでに強化した」と明言する。北沢俊美防衛相は今月初め、「わが国の政策は中国海軍の監視を続け、情報を収集することだ」と語った。
日本は2000年からこの問題に注目し、南の遠く離れた孤島に信号情報施設を建設する指示を出した。河村氏によると、新しい中期防衛力整備計画(2011年―2015年)では九州、福江島、宮古島に信号情報施設と電子情報施設を新たに建設する予定という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月22日